飲食店専門用語 解説

【飲食店用語解説】人時生産性とは?

1.人時生産性とは?

 「人時生産性(Labor Productivity)」は、飲食店において労働力をどれだけ効率的に活用して収益を上げるかを測定する指標です。具体的には、一定期間内(通常は時間帯や日、週、月など)において、従業員の労働力を使って生み出された収益を、従業員の労働時間(人時)で割ったものです。

2. 満席率を求める公式

人時生産性を求める公式
人時生産性=粗利益高÷総人時数(総労働時間)

例) 1ヶ月の粗利益が3,489,029円、総人時数が1,200hの時の人時生産性は?
3,489,029÷1,200=2,908円
1ヶ月の人時生産性は2,908、となる

3. 人時生産性 向上のポイント

 人時生産性を理解し、最適化することは、飲食業における収益性と効率性の向上に貢献します。
以下は、人時生産性の向上のポイントです。

3.1 スタッフ配置の最適化

  忙しい時間帯には多くのスタッフを配置し、需要が低い時間帯にはスタッフ数を減らすことで、労働力を最適に活用できます。

3.2 効果的なトレーニング

  スタッフのトレーニングとスキル向上を促進し、仕事を効率的にこなせるようにします。スキル向上により、料理の調理やサービスにかかる時間を短縮できます。

3.3 効率的な作業プロセス

  キッチンやサービスエリアの作業プロセスを見直し、無駄な動きや待ち時間を減らすように改善します。

3.4 テクノロジーの活用(DX化)

  予約システム、オーダリングシステム、POSシステムなどのテクノロジーを導入し、サービスの効率性を向上させます。

3.5 予測と需要管理

  需要の予測を行い、需要が高まる時間帯に備えてスタッフを配置することで、無駄な待ち時間を減らします。

3.6 フィードバックと改善

 スタッフや顧客からのフィードバックを受け入れ、プロセスやサービスの改善点を特定します。


4. 回転率の目安

 飲食店の人時生産性の目安は、一般に3,000円前後です 

飲食店の人時生産性の平均データは、2021年に中小企業庁が算出したデータによると、2,000円を下回っています。業種によっても水準は大きく異なり、製造業では3,000円近くが平均とされています。

5. 最後に

 人時生産性を向上させることは、飲食業におけるコスト管理と収益最大化の両方に寄与します。従業員の労働力を最適に活用し、品質を維持しながらサービスを提供することが、成功する飲食店の鍵となります。

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